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エルトゥールル号遭難事件 日本とトルコの友好の出発点となった沈没船より遺品を引揚げ [史実]

 和歌山県串本町沖で1890年に遭難したトルコ軍艦「エルトゥールル号」の遺品引き揚げ調査で、金貨と銀貨が1枚ずつ見つかり、調査団が25日、発表した。(2010.1.25YOMIURI ONLINE)

 明治23年9月16日に和歌山県紀伊大島の樫野埼東方海上でオスマン帝国のフリゲート艦エルトゥールル号が台風による強風で座礁、沈没した。オスマン海軍の練習航海を兼ねた来航から母国への帰還する途中でのことだった。この事件により司令官オスマン・パシャをはじめ乗組員587名が死亡。一方、自力で陸地に泳ぎ着いた生存者達は大島村(現串本町樫野)の住人に手厚く介抱され、また日本政府の援助の下でイスタンブールに帰国している。

 この事件がオスマン帝国内で新聞報道され、大島村での救助活動と明治政府の援助を知ったトルコの人々は日本に好意を抱き、その後の友好関係の出発点となったということだ。

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桜田門外の変 井伊大老を襲撃した浪士が所持していた拳銃を古武器研究家が公開 [topics]

 古武器研究家・澤田平氏(大阪市)が15日、茨城県県庁で記者会見し、幕末に製造された日本製拳銃を公開した。銃を納めた箱のふた裏に「森五六郎義士 直弼公天誅の短筒」と書かれた紙が張られているほか、銃の特徴や製造時期などから「90%の確率で桜田門外の変で使われた銃」と澤田氏は鑑定している。(2010.1.16茨城新聞ニュース)

 桜田門外の変は安政7年3月3日(1860.3.24)早朝、17人の水戸藩浪士と薩摩藩浪士1人の18人が登城中の幕府大老井伊直弼を襲撃、暗殺した事件である。当時井伊大老は朝廷の勅許を得ずに諸外国との通商条約を結び、将軍継嗣問題では水戸・薩摩の推薦する一橋慶喜を退け、自らが推す徳川家茂をその座につけた。そして、これらの問題への反対勢力に対しては容赦のない大弾圧を与えた。いわゆる安政の大獄である。

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三角縁神獣鏡 その存在が歴史を混乱させる特異な出土品 [topics]

 奈良県桜井市の桜井茶臼山古墳より中国の年号「正始元年」(240年)と刻まれた鏡と同じ鋳型製の鏡片が出土した。その年は邪馬台国の女王卑弥呼が魏の明帝から金印や鏡を受け取ったとされる年号と一致する。専門家は埋葬されている被葬者が卑弥呼から直接鏡を譲り受けた可能性もあるとしている。(2010.1.8Yahoo Japanニュース)

 魏志倭人伝の中に景初3年(239)12月に魏の皇帝が女王卑弥呼を親魏倭王とし、金印紫綬を授け、銅鏡100枚を含む多くの下賜品を与えたという記述がある。そして、この鏡こそ魏の年号が入っていることを根拠に三角縁神獣鏡であるという識者が多く存在している。その一方で、三角縁神獣鏡は中国では出土例がないため、日本製の鏡かあるいは渡来した技術者が制作したものだとする反論もある。

 今回のニュースは三角縁神獣鏡が多く出土する畿内が邪馬台国であったと裏付ける証拠というよりは、むしろこの鏡が古墳時代の権威の象徴として全国の大王達が数多く所持していたと読む方が間違いないようだ。

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白瀬 矗 日本人初の南極探検から1世紀 あらためてその偉業を讃える [人物]

 2010年元日。日本の標準時刻から6時間遅れで南極昭和基地の新年が明けた。今年は秋田が生んだ偉大な探検家、陸軍中尉・白瀬矗(のぶ)(にかほ市金浦出身、1861〜1964年)が、日本初の南極探検に出発してから100年の節目。地球システムの解明に挑む科学者たちの最前線となった南極と、日本や秋田とのかかわりをあらためて考える契機としたい。(2010.1.1秋田魁新報社)

 白瀬中尉が極地探検(当初は北極探検)を志すようになったのは、地元寺塾の先生よりコロンブス、マゼラン、そして北極海探査で全滅したフランクリン探検隊の話に感動したからだと自伝の中で語っている。そして、それを自らの人生の目標として掲げたのが12才の時であったという。寺塾の先生佐々木節斎にこのことを明かし、実行するためにどうしたら良いか問うたところ、当然のことながらとんでもない事と相手にされなかったのは云うまでもない。しかし、白瀬少年のあまりの熱の入れように先生もついには兜を脱ぐこととなってしまった。

 節斎は「禁酒、禁煙、お茶を飲んではいけない、お湯を飲んではいけない、寒中でも火に当ってはいけない」という五箇条を示し、これが実行できれば北極の寒さにも耐えられるようになるだろうと教えてくれた。白瀬少年はそれを人生の倫理綱領とし、その日から実行したという。やがて、それらは習慣化し、厳寒の中でも暖かさは一切不要という体質に変化したそうだ。これは晩年実際にこの習慣を目撃した証人がいることからも明らかである。 

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